日本経済新聞 高知新聞

高知新聞や日本経済新聞で紹介されたときの記事です。

日本経済新聞より(1995年9月12日(火))

無臭の養豚場システム
チカマサ養豚場が開発
特殊セラミックスを活用

約二千頭の豚を飼育しているチカマサ養豚場(高知県奈半利町、近森正夫社長)は、
無臭の養豚場システムを開発した。
特殊セラミックスを活用、糞尿の悪臭を除去したうえで、
再利用するもので、公害問題に苦しむ国内外の畜産農業に
ノウハウ提供やシステム販売をする計画。
向上の廃棄物や養豚場のヘドロ処理など産業・水産分野などにも応用の可能性を探る。

有機肥料に再利用

独自に加工したセラミックスに水を通し、土壌改良剤を加えて糞尿と混ぜる。
腐敗菌など悪臭を発生する菌の繁殖を抑制するとともに、
においが少ない菌の成長を促進、約二十四時間でほぼ無臭になる。
これを豚お畜舎に敷き詰めるほか、有機肥料として外販、再利用する仕組み。
既に関連特許を特許庁に申請中だ。
養豚場は糞尿のにおいがきつく、周辺住民の苦情の対象になるケースが多い。
各畜舎は、糞尿の山林への投棄や各種脱臭剤の利用を進めているが、
環境問題や採算面など問題が山積みしている。
高知県東部家畜保健衛生所は「においに悩まされずに畜産をするのは夢だが、
これだけ無臭なのは珍しい」と評価している。
価格は「二千頭程度の養豚場の場合、セラミックスなどシステムとノウハウ一式で
三百万円程度」(近森社長)。
北海道、岡山など全国から視察の問い合わせが相次いでいるほか、台湾など
海外からも引き合いがあり、技術指導やシステムの輸出を検討している。
畜産以外の分野では、石油化学、製紙、電機などの工場から発生する
産業廃棄物の無臭化に応用できるとみている。
車エビ、魚などの養殖で出るよどみやヘドロのにおい消しにも効果がある可能性があるという。
各分野の専門家の協力を要請し、事業化の道を模索する。

 

高知新聞より (1995年2月25日)

有効菌でふん尿を無臭化
奈半利町の近森さん(養豚家)開発
肥料として再利用も

家畜のふん尿公害解消に二十年以上もの間、取り組んできた安芸郡奈半利町の養豚家が
有効菌によってふん尿を特殊発酵させることで畜舎から出る悪臭の除去に成功。
さらにそれを有機肥料として再利用する手法を開発した。

池里の近森正夫さん(47)。近森さんは養豚に携わって二十六年。
現在では約二千頭の豚を町の山間部で飼育している。
養豚を始めた時からふん尿処理、特にそこから発生する悪臭対策に腐心。
公害解消に試行錯誤を繰り返した末、有効菌による無臭化にたどりついたという。
無臭化の大きな要因は飲み水。
谷から引いた水を循環ポンプ中でセラミックの石を通して殺菌したものを使用。
このため有効菌が豚の体内で安定し健康的なふん尿排出を促進している。
このふん尿に地元の杉やヒノキのオガクズを合わせると有効菌によって発酵。
約二週間でたい肥化される仕組みだ。
一連の過程の中で悪臭の元となる有害菌が一部残っていても、
発酵熱によって殺菌されるという。
このたい肥化されたものを畜舎の床に敷くため、
常にふん尿の正常発酵が繰り返される。
このために近森さん方の畜舎は悪臭がまったくせず、
従来の畜舎のイメージを一新。
床も菌の安定した活動で不潔感を感じさせないようになった。
たい肥としては塩素を抜き、さらに数種の要素を加えたものを使用。
近くの園芸農家などで試験的に導入したところ、
作物の根張り、生育が向上し、収穫の増加も見られ、
全国からも問い合わせが相次いでいる。
ただ、使用作物別の効果のデータは出ておらず、これが今後の課題。
県東部家畜保健衛生所でも「畜産農家の悩みだった悪臭が改善されており
画期的。たい肥も無臭で環境保全に大きく役立っている」と太鼓判を押している。

 

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